花粉症

当院で行っている花粉症治療について

○花粉症は、何故起こるのか? 

花粉症は、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどと同じアレルギー疾患の1つといわれています。アレルギーとは、異物を撃退するからだの防御反応が過剰に起こり、いらない物質を排除しようとして痒みの成分であるヒスタミンやセロトニンを出すことにより、目の痒みや鼻水、咳などが起こってしまうことです。アレルギーを引き起こす原因物質を”アレルゲン”といいます。花粉症の場合、アレルゲンはスギやヒノキを代表とする花粉です。

■内服薬 
 くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの原因となるヒスタミンという物質をおさえる成分が入っています。鼻、目、のどなどそれぞれに働いて、花粉症のつらい症状をやわらげます。
 
■点鼻薬や目薬  鼻づまりを速やかにとめることができます。また、鼻の粘膜の充血やはれをおさえ、鼻のとおりをよくします。目のかゆみや充血をやわらげます。
 
■注射  上記の外用薬や内服のみでは効果が少ない方にお勧めします。
1.ヒスタグロビン注射  *この注射は症状が出る前に終えることが肝心です。春の場合は、1月中には開始とし、遅くとも2月下旬には終える必要があります。 アレルギー性鼻炎・喘息などで保険適応があり、花粉症ではヒスタミンという物質が過剰な生体反応を起こします。ヒスタグロビンを定期的に注射することでこの抗体をつくりアレルギー反応でヒスタミンが生産されても、耐性ができて反応を抑えられるのです。週1、2回の注射を4-6回続けます。これで約1シーズン効果があります。人の血液からつくられていますが、血清の中のガンマグロビンのみから抽出しておりエイズウイルスなどは基本的に入りこめませんのでご安心ください。
2.プラセンタ注射 プラセンタの効能にはアレルギーを抑える効果があります。プラセンタの項目をご参考ください。
3.減感作療法  *新しい舌下免疫療法が2014年6月頃より開始されましたが、当院では現在行っておりません。 原因となる花粉(抗原)を突きとめ、その花粉の成分を注射することによって、人為的に抗原にならしてしまおうという、いわば「予防接種」のようなもので、根治が期待できる唯一の治療法です。しかし、効果が現れるまでに通常3~4年もかかる上、完全に治る人の割合はおおむね6割以下にとどまっており、まだまだ、改良の余地があります。2014年秋より従来の注射法に替わる「経口減感作療法」などが、副作用が少なく簡便で効果的な治療法として臨床の現場に登場いたしました。しかし、”スギ”にしか効果が有効でない、指定医でないと行えないなど適応が限られ、当院では現在行っておりません。
4.ステロイド注射  *当院では現在行っておりません。 『一本打ったらこの時期花粉症が起こらない』という名目で、注射を行っているところがありますが、おそらく『ケナコルト』などの、持続型副腎皮質ホルモン注射を行っていると思われます。注射一回のみで体内に貯留し続け、身体にステロイドを長期間(2週間~数ヶ月)補充し続けるので、花粉症の症状は抑制されます。花粉症が「治る」わけではありません。しかし副作用として、糖尿病、消化器潰瘍、骨粗鬆症、中枢性神経障害、無菌性骨壊死、易感染性、高血圧、眼障害などがあり、翌年も同じことをしないと効果が無いなどのリバウンドも予想されます。特に挙児を希望される若い女性の方はご注意ください。生理周期が不規則になったりするなどのことがあります。 甘いお話にはご用心を!