インフルエンザについて

インフルエンザの検査や治療について

例年はA型(一般的に高熱が出て関節痛や倦怠感がひどいタイプ)が流行することが多いのですが、2018年度に大流行しましたインフルエンザは、大部分がB型でありました。B型はA型と比べると、熱も38度位までに収まったり、比較的軽い症状で来院される方が多いです。そのため、家族や周りでインフルエンザ(特にB型)の方がいた場合には、37度代の微熱や関節痛があった場合などでも、自分で風邪と判断せずに、お近くの医療機関をかかることをお勧めします。

・検査 当院では、インフルエンザ迅速検査はウイルスを高感度に増幅して検査の出来る富士フィルム社製の増幅機械(時間が十分経過している場合は通常の迅速キットを使用)を用いておりますが、検査の目安としては、熱(37.5度以上目安)があってからは最低でも4時間(お勧めは6時間以上)経過してから来院されることをお勧めいたします。また、検査は偽陰性といって、本来は陽性になるものが陽性にならない場合も1-2割はあります。あくまでも検査は絶対ではなく、診察のツールの一つとして考えております。陰性だからといって、”絶対インフルエンザでない”、わけではなく、総合的に判断をして診断を下しております。

・治療 小児では、タミフルドライシロップ、6歳以上で吸入の指示に従える場合には、2回吸入するだけですむイナビル吸入を使用することが多いです。ただし、発症後診断するのが遅れていたり、症状が軽かったりする場合は、投薬なし、または漢方薬などで様子をみることもあります。いずれにしても、まずは本人の症状がよくなって、なおかつ周りに感染をおこさないことが肝要と考えております。